後期高齢者医療制度導入の理由
4月導入された後期高齢者医療制度の評判がよくありません。マスコミは、天引きなど、後期高齢者における自己負担が増えたことをけしからんという論調で連日報道しています。たしかに説明不足や政治家の説明のまずさが目立ちます。そもそもこの制度を十分理解するのが大変です。今回の厚労省が本制度を導入した理由は、医療費の適正化という削減です。
先週NHKのニュースの中で、本制度におけるかかりつけ医について取り上げていました。大変タイムリーです。かかりつけ医は医療費削減のもう1つの戦略です。後期高齢者は、かかりつけ医を選ぶことになり、病気になった場合、かかりつけ医を受診することを原則とするものです。かかりつけ医というのは、診察および治療の報酬が定額払い+出来高払いとなり、複数医療機関を受診するのを制限するもので、医師会が反対しています。
今回の診療報酬をじっくり読まないと見えてこないのが、在宅医療への移行です。医療機関に入院しているのはできるだけ短期間にして、あとは在宅医療でというのがこの制度の本質のように見えてきます。医療費は医療機関にいる期間が短い程、かかるのが少なくなります。診療報酬では手厚く在宅にかかる費用を記載していますが、逆にこれだけ丁寧に決めていることは在宅医療の制度化を整備しているように思えます。あまりこの点をマスコミは取り上げておりません。高齢者の負担が増加するのは目に見える大きな問題ですが、医療費削減をどのようにしたいのか、じっくり改定された診療報酬を読んでみて、議論すべきです。
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